皆さんは「運動してます」と自信を持って公言できますか?
健康診断の中性脂肪やLDLコレステロール,血圧の結果を見て、何かしないといけないと感じながらも、時間がないし3000歩ぐらいは毎日歩いているからいいやと思っている方はとても危険です!
1日5000〜6000歩は歩きましょう
万歩計、歩数計をただぶら下げているだけ、体重計に毎日乗っているだけ、では何も変わりません。
よく「1日1万歩」と言われますよね?でも実体験をした方も多いはずですが、10000歩なんて続かないんです。
でもひと駅前に降りて歩くとか、日曜日の午後はちょっと走るとか、やろうと思えばスキマ時間に運動はいくらでもできるのです。だいたい毎日5000〜6000歩を歩いていると、少なくとも生活習慣病予防にはかなり効果があります。
まずは歩くことから
運動と言ってもいきなりバーベル運動を始めたり長距離のランニングなどを始めてはせいぜい一週間くらいしか続きません。内臓脂肪の減少には継続できる運動をしないといけないのです。
持久力を身につけて筋力を活性させることによって血流やリンパの流れが良くなり、代謝が活発になります。余分な脂質が血管壁にへばり付くのを抑制できます。
脂肪の燃焼には充分酸素を取り込みながら、ゆったりと自分のペースで行う運動が一番です。自分が無理なく続けられる運動を選びましょう!
運動することで内臓脂肪から減る
人の命に関わるのはインナーの内臓脂肪。皮下脂肪と比べると内臓脂肪方が、増えると心筋梗塞や心不全などのリスクが高まります。
ありがたいことに人は運動をすると皮下脂肪よりも早く内臓脂肪のほうから落ちてくれます。ですから健康診断の数値をとにかく一般的標準の値にしたければ、一にも二にも今日から運動を始めれば良いのです。
負のメカニズム
「運動すれば脂肪が落ちる」と言われても、漠然と想像するだけでは「ほんとに脂肪が落ちてるのかな~?運動やってる意味があるのかな~?」なんて疑問が湧いてきます。その頃がちょうど運動が続く人と続かなくなる人の分岐点です。
生活習慣病は自覚症状がないために放置されることが多いのですが、それでついつい運動をサボりがちになってしまうと運動をしないうちに動脈硬化は進んでいるのです。動脈硬化の原因には、血管壁にコレステロールがたまる、高血圧で血管に負担がかかることなどがあり、これらが重複することで病態は進展していきます。
健康な血管は弾力性があり、必要な血液を脳や心臓をはじめ全身に送ることができます。しかし、動脈硬化の進んだ血管は弾力性を失 い、また狭くなっているため、血流が悪くて十分な血液を送り届けることができません。
さらに重症になると、血栓によって血管が完全にふさがれてしまうこともあります。そのような負のメカニズムをこうして知っておくことで、なんとなく今日は面倒くさいから運動はいいやという怠け心の戒めとなります。
きっと今頃血管は...という恐怖心を持つことがとても大切です。年に一回の健康診断なら、次の健康診断までにうんと余計なものを無くしましょう!
最後に
運動は決して辛いものではありません。例えば座っている時を1とすると立つだけでも約2倍のエネルギーを消費します。さらに、歩いたり家事をしたりすると約3倍に増加します。
体力や技術を高める目的であればそのためにプログラムされた運動やスポーツを行うことが求められますが、1日のエネルギー消費量を増やして内臓脂肪を減らす目的であれば、生活活動で達成することができます。
今から少しずつ、積み算式に運動をコツコツ始めましょう!