健康診断などで血液検査の結果が帰ってきて、おそらく皆さんが気になるところは中性脂肪の値ではないでしょうか?
最近、中性脂肪を減らすという言葉をテレビやネットのCMなどでよく聞き、スーパーやコンビニ、自販機などで特定保健用食品、いわゆるトクホのお茶をよく見かけるようになりました。
「食後の血中の中性脂肪を抑える」とか、「体脂肪がつきにくい」なんて書いてあると飛びつきたくなりますよね。
トクホじゃないとダメ?
「国が認めている中性脂肪を下げるお茶らしい」というイメージだけで飲み続けていませんか?
確かにトクホのお茶は中性脂肪を下げる効果が期待できます。ただ、飲んでいるそのお茶の何が、どういう成分がどういう効果があるのかを具体的に知った上で購入することも賢い消費者の選択ではないでしょうか?
トクホはもちろんですが、トクホに指定されていない一般に売られているお茶にも中性脂肪を下げる効果があるのです。
中性脂肪を減らす効果が期待されるお茶
食べたいものを我慢するのではなくて、お茶を摂取するわけですから、意思の強さなどと関係なく続けられるわけです。
中性脂肪を減らすそのお茶にも種類があり、成分が異なりますので当然その効果も違います。
「全部葉っぱじゃないの?そんなに違うの?」と疑問になられるかもしれません。トクホであってもなくても、一般のお店やドラッグストアなどで購入できる中性脂肪を減らす効果が期待されるお茶を具体的にご紹介します。
中性脂肪を減らすお茶ベスト4
烏龍茶(ウーロン茶)
烏龍茶にはウーロン茶ポリフェノールというのがあります。
ポリフェノールという言葉はよく耳にしますよね。健康番組や健康関連書籍でかなりの頻度で登場する成分です。
ウーロン茶は既にある中性脂肪を減らすというのではありませんが、腸内で中性脂肪が吸収されるのを防いでくれます。食事の時、脂肪を摂取する時に飲めば、余分な中性脂肪を取り込まないようにしてくれるというわけです。
麦茶よりもかなり苦味が強いですので、単品でガブガブ飲むのはやや口が苦味で疲れます。やはりこってりした味の食事の時に一緒に飲むのをお勧めします。
そうすることによって脂肪の吸収を抑えてくれますしね。
ルイボス茶
聞き慣れないお茶ですが、ノンカフェインでビタミンCが豊富です。抗酸化作用があるお茶ですので、長寿のお茶でもあるわけです。
血中の老廃物を排出してくれるので、脂肪が停滞するのを防いでくれます。脂肪が血管に溜まると動脈硬化症を引き起こす恐れがありますから、血流をスムーズにしてくれるルイボス茶をまだ飲んだことがない方はぜひチャレンジなさって下さい。
杜仲茶
杜仲茶にはゲニポシド酸という名前の成分があります。聞き慣れませんが、これは血中の脂質を下げると言われていて、内臓に脂肪を貯めにくくする効果を期待できます。
いわゆるメタボで内臓脂肪が気になるという方にオススメです。
但し、杜仲茶は若干、利尿作用がありますので、外出中は避けたほうが良いと思われます。
ノンカフェインですので就寝前でも安心して飲んでいる方もいらっしゃるかもしれませんが、夜中に何度かトイレに行くなんてことになると睡眠を妨害してしまいますので、飲むのはなるべく就寝の3時間くらい前までにしておきましょう。
プーアル茶
名前が可愛らしいですが、あまり聞き慣れないお茶かもしれません。でもよくあるウーロン茶よりも甘みがあり、ウーロン茶が苦手な方はこちらの方がおそらく好まれるでしょう。
プーアル茶は血中の余分な脂肪が腸で吸収されるのを防いでくれます。ウーロン茶と同様、食事の時に一緒に飲むのがオススメです。
それぞれ脂肪を下げる効果が期待できる成分が異なりますので、味やその他の効能を考慮しつつ、中性脂肪の値と比較しながらどれが最も自分の愛飲茶になるか試されると良いでしょう。
最後に
化学薬品と違ってお茶は漢方やハーブの部類に入り、劇的に短期間で中性脂肪を減らすというものではありません。
しかし、中性脂肪は年月をかけて増やしてしまったものですから、時間をかけて下げていくのが最も健康的で、リバウンドなどのリスクも少なくて済みます。また、値段が高すぎると毎日飲み続けるのが困難になり、一過性のブームで終わってしまいます。
以上で紹介してきたお茶の中からご自身の嗜好、目的に一番あったものを見つけ出して下さい。
長く続けるポイントがあります。メインのお茶を愛飲し、飽きないようにサブのお茶も時々採り入れて下さい。
これが中性脂肪を減らす最も効果的で継続性のある方法です。