ナットウキナーゼとは、食品の納豆のねばねばしている部分に含まれている酵素で、血管の壁にできてしまう血栓を排除して、血液の流れをさらさらにする働きを期待することが出来ます。
この働きによって、血液の中のコレステロールや中性脂肪の値を減らすことができるので、糖尿病・生活習慣病などの予防や改善効果を得ることができます。
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いろいろな効果が期待できる「ナットウキナーゼ」
血栓を溶かして血液の流れをスムーズにするため、血圧降下作用、血小板凝集抑制作用、血栓症や動脈硬化や心筋梗塞の予防効果を期待出来ます。
また、血中コレステロール値の上昇も抑えてくれるので、脳梗塞の予防効果も期待できます。糖尿病や高血圧の原因のひとつである活性酸素の発生を抑える、抗酸化作用を期待できます。
腸の中の善玉菌を増やして悪玉菌を減らしてくれるので整腸作用があります。整腸作用によって便秘の解消に効果があります。
ナットウキナーゼの摂取はサプリが良い理由
納豆を毎日食べて摂取するのはなかなか難しいので、上手に食生活に納豆を取り入れた上でナットウキナーゼのサプリメントでの摂取も併用することをおすすめします。
また食品の納豆を摂取する上で気をつけたい点としては、食品としての納豆の中には、血液凝固を促進するビタミンK2が含まれています。
そのため、ビタミンK2が除去されたナットウキナーゼのサプリメントを摂取した方が、納豆から摂取するよりも優れた血栓溶解作用を期待出来るのです。
納豆からナットウキナーゼの摂取は注意が必要
血栓患者の中で医師から処方されている血液を固まりにくくする医薬品、ワーファリン等を処方されて服用している患者については、納豆の中に入っているビタミンK2の拮抗作用によって薬の効果が弱くなってしまいます。
納豆などのビタミンK2を多く含んでいる食品の摂取は制限されていることもあり、そのような人は納豆を食べるよりもビタミンK2の除去されているナットウキナーゼのサプリメントを利用するようにしましょう。
ワーファリン等を服用している人は医師に相談してから摂取することをおすすめします。
ナットウキナーゼを摂取する目安と適した時間
ナットウキナーゼのサプリメントを摂取するのに一番適した時間ですが、血栓は深夜から早朝にかけて出来やすいことから、夕食後や就寝前に摂取するのがおすすめです。
寝ている間は水分不足などに陥りやすく、その結果血液がドロドロになりやすいので、就寝中の血流の改善や血栓を予防するためにも、多めの水と一緒に服用するように心がけましょう。
逆に胃がからっぽの空腹のときに摂取すると、胃酸が強くて胃を上手く通過・吸収するのがむずかしくなるため、なるべく食前に摂取するのは避けましょう。
ナットウキナーゼは摂取後、10時間から12時間働き続けてくれるといわれているので、夕食後すぐに摂取しても翌朝早朝まで効果をカバーできるということになります。
とくにおすすめな人としては、40代以上の人、ストレスを強く感じている人、血圧が高めの人などは定期的な摂取をおすすめします。
ナットウキナーゼの適した摂取量
効果的な摂取量としては1日2,000FUの摂取が目安です。納豆1パック(50グラム)には1,500FU含まれていることから、1日1パックを摂取しサプリメントで残りの分を調整をするか、納豆を食べなかった日はサプリメントを食べた日よりも少し多めに摂取しておきましょう。
また加熱すると熱に弱い性質があるので、加熱せずにそのまま食べることをおすすめします。50度以上になると活性が急激に低下してしまいますので、納豆であればそのまま食べることをおすすめします。
副作用は比較的少ないのですが、先ほども説明したとおり、ワーファリンなどを服用している場合は、納豆のようにビタミンK2が含まれている食品の摂取には注意が必要です。
ナットウキナーゼを摂取することで生活習慣病を防ぐことができれば、数多くの病気を回避することにも繋がります。積極的に摂取するように心がけましょう。