DHA・EPAサブリにはさまざまな製品があり、原産国もさまざまです。
日本製があればアメリカ製もあり、最近では中国製のものも増えてきています。
しかし、サブリは健康のために毎日のように口にするもの、そのため当然ですが原産国については非常に気になるところです。
そこで、日本製のDHA・EPAサプリとアメリカ製のDHA・EPAサプリを比較しつつ、どちらの方が私たち日本人にとってよりベターなのかを見ていきたいと思います。
目次
アメリカのDHA・EPAサプリ事情と国の基準
日本では「国民皆保険制度」がとられており、私達は安心して医療機関を受診できます。
しかし、アメリカでは、日本のような公的保険制度はなく、自己責任が原則になります。つまり医療費に関しては、自分で医療保険をかけるか全額自己負担になります。
これでは、たとえ病気になったとしても安心して医療機関を受診できません。
そこで、アメリカでは、まず自分でできるかぎり病気にならないように気をつけるという、セルフメディケーションの考え方が主流になっています。
そして、このセルフメディケーションの考え方に基づいて、アメリカにおけるサプリの市場規模は拡大を続け、すでに4兆円に迫る勢いになっています(2014年調査)。
厳しい基準のあるアメリカ
このようにサブリ大国であるアメリカでは、サプリについて、国の主導で厳しい規制があります。
その規制のための基準がアメリカ食品医薬品局の定める「cGMP」基準です。頭についている”c”は、currentの略で、”常に更新された最新の”といった意味合いがあります。
この「cGMP」基準は、全16節85項目にも及ぶサプリの全製造過程を網羅する詳細なものになります。
法律によりサプリを含む健康食品を製造する全てのメーカーに、その認証の取得が義務付けられるとともに、FDA(アメリカ食品医薬品局)による厳重なチェックがおこなわれています。
このようにサプリ大国アメリカでは、国の主導でサプリの原材料の安全性から有効成分の含有量等、サプリの最終製品の品質まで厳しく規制されています。
その意味で、アメリカ製のサプリ自体に対する信頼性はかなり高いといえます。
日本のDHA・EPAサプリ事情と国の基準
日本でも近年、超高齢化社会の到来にともなって、サブリの需要が顕著に高まっています。
その市場規模はすでに1.5兆円を超える規模に膨れ上がっています(2015年調査)。
このような状況において、日本でも厚生労働省はサブリの品質確保のために、2005年にガイドラインを策定し、日本へのGMP基準の導入を推進することを示しました。
参考 厚生労働省:「錠剤、カプセル状等食品の適正な製造に係る基本的考え方について」及び 「錠剤、カプセル状等食品の原材料の安全性に関する自主点検ガイドライン」 について
この日本版GMPは次のような基本的なコンセプトに基づいています。
- 各製造工程における人為的な誤りの防止
- 人為的な誤り以外の要因による製品そのものの汚染及び品質低下の防止
- 全製造工程を通じた一定の品質の確保
日本版GMP基準に基づいて製造されたサプリは、その製造過程における安全性と一定の品質が保証されます。
しかし、この日本版「GMP」については「cGMP」に比較して次のような問題点も指摘されています。
日本版「GMP」の問題点
- 厚生労働省のガイドラインに基づき、厚生労働省の認可する第三者機関が認証、その後の検査等をおこなってはいるが厚生労働省が直接認証、その後の検査をしているわけではない
- 基本的に業界の自主規制であるというスタンスが取られているため、「cGMP」基準にくらべて日本版「GMP」は基準が緩い
- そもそも、厚生労働省が認可する第三者機関が2つ存在し、認証やその後のチェックの厳格さに差がある
このように元をたどれば同じGMP基準にたどりつくものの、「cGMP」と日本版「GMP」では若干そのスタンスに差がみられます。
では、以上をふまえつつ日米のサプリを比較し、日本人にとってどちらがよりベターなのか検討してみましょう。
日本製サプリVSアメリカ製サプリ オススメは?
このようにアメリカのcGMPと日本版GMPとでは、若干そのスタンスに差がみられます。
では、このスタンスの差はサブリの品質に直結するのでしょうか?
答えはNOだと言えます。
このスタンスの差は何か事故が起きた時に、”だまされた方が悪い”と考えるアメリカと”だました方が悪い”と考える日本のお国柄の違いに基づくものです。
すなわち、アメリカでは「cGMP」のような厳格な規制をしなければサプリの品質が保てないのに対して、日本では日本版GMP程度の業界の自主規制でも十分にサプリの品質が保てるというわけです。
品質の高い日本製
実際、サプリの品質自体はアメリカ製よりも日本製の方が高いといわれています。
優良な日本のメーカーでは、さらなる高みをめざして日本版GMPを超える製造基準を、自らに課すメーカーも数多く存在します
まさに「メイド・イン・ジャパン」の底力といった感じですね。
後は、カプセルの形状・大きさ、パッケージ、魚臭さの除去等ユーザーの使い勝手に配慮した商品の作り込みがおこなわれているかどうかです。
この点に関しては、各個人の好みもありますので一概には言えませんが、私は日本製DHA・EPAサプリの方が日本人にとって使い勝手がよいのではないかと思っています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はアメリカ製DHA・EPAサプリと日本製DHA・EPAサプリについて、cGMPと日本版GMPの比較という視点から、お話してきました。
個人的には品質も良く、ユーザー目線に立った細かな配慮で作り込まれた日本製DHA・EPAサプリがおススメだと思います。
とは言っても、もちろん人それぞれで好みは違います。
みなさんも是非、今回の話を参考にすることで「自分はこれがいい!」という、DHA・EPAサプリをみつけていただけたらと思います。