水銀・ダイオキシン・放射性物質等環境汚染物質による環境汚染の深刻化にともなって、現在、食の安全について特に関心が高まっています。
今、このような環境汚染物質によって、私達が口にする食品が汚染され、健康被害のリスクが高っているのです。
では、魚油を主たる原材料とするDHA・EPAサプリはこのような環境汚染の問題に対して安全といえるのでしょうか?
今回はDHA・EPAサプリの製造過程において各メーカーが取っている安全対策について詳しくみていきたいと思います。
メーカーの安全対策をチェックする際の3つのポイント
メーカーの安全対策をチェックする際のポイントは次の3つ。
- 原材料としてどのような魚種が使われているか?
- 生産工場はGMP認証を受けているか?
- 環境汚染物質についてどのような検査体制を取っているか?
安全対策に対して重要なポイントの詳細は以下のようになります。
1.原材料について
水銀・ダイオキシン・放射性物質等の環境汚染物質は、生体濃縮され、DHA・EPAサプリの原材料となる魚の体内に蓄積されます。
したがって、原材料の魚種としては食物連鎖の下位にある魚種を使っているDHA・EPAサプリほど安心ということになります。
もっとも、国内の信頼できるメーカーであれば、これらの環境汚染物質は製造過程でほぼ取り除かれていますので、それほど神経質になる必要はありません。
しかし、一応、念のために、DHA・EPAサプリの原料として使われることの多い魚種とその食物連鎖上の位置をまとめておきます。リストの上にある魚種ほど食物連鎖の上位にある魚種になります。
- マグロ
- カツオ
- イワシ
- オキアミ(クリルオイル)
原材料については、ホームページで説明しているメーカーも多いので、気になる方は、是非、一度、各メーカーのホームページで確認してみられることをおススメします。
2.GMP認証とは?
GMP基準(適正製造基準)とは、元々、アメリカ食品医薬品局が医薬品等の製造工程の適正さを担保するために定めた基準で、日本でも2005年に厚生労働省のガイドラインによって導入が示されました。
そして、現在、このガイドラインに基づいて、厚生労働省の認可する第三者機関が、各工場がGMP基準に適合するかどうかを審査し、認証するというシステムが確立されています。
ちなみにGMP基準は次の3つの基本的な考え方に基づいています。
- 各製造工程における人為的な誤りの防止
- 人為的な誤り以外の要因による製品そのものの汚染及び品質低下の防止
- 全製造工程を通じた一定の品質の確保
参考 厚生労働省「錠剤、カプセル状等食品の適正な製造に係る基本的考え方について」及び 「錠剤、カプセル状等食品の原材料の安全性に関する自主点検ガイドライン」 について
GMP認証を受けた工場で生産されたDHA・EPAサプリには製造過程における安全性と一定の品質が保証されます。
それは、受け入れ段階における原材料の安全性の確保から、最終製品の品質のチェックまで及びます。
参考公益財団法人 日本健康・栄養食品協会「健康食品GMPとは」
GMP認証を受けた工場で生産されたかどうかは、その製品上の表示(GMPマークの有無)やそのメーカーのホームページで確認できますので、気になる方は是非一度、確認してみることをおススメします。
3.各メーカーの検査体制
このようなGMP認定工場で生産されたDHA・EPAサプリであれば、まず安全だと考えて間違いありません。
ただ、優良なメーカーの中には、さらに環境汚染物質について独自の厳しいチェック体制を取っているメーカーもあります。
そのようなメーカーがおこなっている検査には主に次のようなものがあります。
- 水銀・亜鉛等重金属の検査
- ダイオキシンの検査
- 放射性物質の検査
各メーカーの実際の検査体制については、各メーカーのホームページに記載されていることが多いので、気になる方は、是非、一度、確認してみてください。
まとめ
水銀・ダイオキシン・放射性物質等の環境汚染物資によるDHA・EPAの汚染リスクに対して、各メーカーがどのような対策を講じているのか具体的にみてきました。
特にGMP認証工場で生産されているかどうかは重要なポイントになります。
厳格な国際基準に基づいて、厚生労働省が認可する第三者機関による厳しいチェックを受けている、GMP認証工場で生産されているDHA・EPAサプリなら安心して子供から大人まで摂取することができます。
DHA・EPAサブリを購入する際には、”GMPマーク”がちゃんと製品に表示されているかどうか確認してみることをおススメします。