2011年3月11日に起こった東日本大震災以来、食の安全への関心が急激に高まっています。
福島第一原子力発電所の事故によって、太平洋等の環境中に放射性物質が大量に飛散し、私達が口にする食べ物が放射性物質によって汚染される危険性が発生しました。
このような状況にあって、私達はどのようにしたら食の安全を確保できるのでしょうか?今回は、DHA・EPAの汚染について、考えてみたいと思います。
目次
放射性物質とは?
まず放射性物質ついておさらいしておきましょう。
放射性物質とは、放射能(放射線を放射する能力)を持った物質のことをいい、次のようなものがあります。
- 放射性セシウム(セシウム137:30年 セシウム134:2年)
- 放射性ヨウ素(8日)
- ストロンチウム90(29年)
※()内は各放射性物質の半減期
また、新聞やTV等でよく見聞きする、「ベクレル」とはその放射性物質がどの程度の放射線を放射する力があるのかを示す単位で、「シーベルト」とは、人体が放射線によって、どの程度の影響を受けるかを示す単位になります。
健康診断で撮られる胸部エックス線写真の1回当たりの被ばく量がおおむね0.6ミリシーベルト程度で、3~4シーベルト(3000~4000ミリシーベルに相当)の放射線を浴びると、それを浴びた人の半数が死亡するといわれています。
参照福島県庁 福島復興ステーション「放射能、放射線、放射能について」
では、このような放射性物質を、私達が食物と一緒に摂取してしまった場合、私達の健康にどのような影響があるのでしょうか?
放射性物質の摂取による健康被害とは?
海洋等環境中に放出された放射性物質は、そこに住む生物によって、経口摂取され、その体内で生体濃縮されます。
しかし、放射性物質の場合、水銀等の重金属にくらべると、生物の体内から排出されやすく、蓄積の程度は低くなります。その濃縮の倍率は魚でおおむね100倍程度と考えられています。
参照環境省「海洋生物の濃縮係数」
私達は、このようにして、環境中から摂り込まれ、生物の体内で濃縮された放射性物質を口にします。
そして、私達が摂取した放射性物質は、私達の体内で蓄積され、次のような健康被害をもたらします。
放射性ヨウ素
放射性ヨウ素は、甲状腺に蓄積され、甲状腺ガンのリスクを高めます。
例えば、2016年におこなわれた福島県における調査によれば、福島県における小児甲状腺ガンの発症率は全国平均を100倍以上も上まわっていました。
参照福島県庁ホームページ『福島県「県民健康調査」報告 ~平成23~平成25年度版』
放射線セシウム
放射性セシウムは、筋肉や内臓等に蓄積され、膀胱がんのリスクを高めたり、心臓や腸等消化器官に影響を与える可能性があります。
ストロンチウム90
ストロンチウム90は、骨に蓄積され、白血病の発症リスクを高めます。
このように、放射性物質は、私達の体内に蓄積され、体内被曝によって、私達の健康に大きな影響を与えるのです。
DHA・EPAは安全か?
放射性物質は、山林の土壌や川底、海底の泥に残留します。その影響は長年に及びます。
私達はDHA・EPA等を豊富に含み、健康維持に欠かせない青魚等をもう安心して摂れないのでしょうか?
この点、食品に残留する放射性物質について、厚生労働省は、コーデックス委員会の基準(年間線量1ミリシーベルト)をふまえつつ、厳しい基準値を定めています。
セシウムの場合の各食品の基準値
厚生労働省は、放射性セシウムの基準値を超える食品が市場に出回らないように、厳しいモニタリング体制をとっています。
基準値超えの食品は減少傾向
厚生労働省の厳しいモニタリングの結果、平成23年3月18日~平成24年3月31日には、137037件中、基準値越えの食品が1204件(0.88%)ありましたが、平成27年4月1日~平成28年3月31日には、340311件中、291件(0.09%)まで減少しました。
参考厚生労働省:東日本大震災関連情報「食品中の放射性物質の対策と現状について」
放射性物質の影響はゼロではない
このように、放射性物質の影響は、年々、減少傾向にあり、また、厚生労働省も徹底した監視体制をとっています。
私達の生活習慣病予防や、健康維持に欠かせないDHA・EPAを豊富に含む青魚などを、安心して摂ることができるといえそうです。
ただ、大震災から、6年以上たった今でも、まだ基準値越えの食品がみつかっていることからもわかるように、放射性物質の影響は長年に及びます。
まだまだ予断をゆるさない状況であることは間違いありません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はDHA・EPAの放射性物質による汚染のリスクについてみてきました。
食品の放射性物質による汚染のリスクは、峠は越えたとはいえ、まだまだ予断を許さない状況にあります。
安全にDHA・EPAを摂取する方法として、サプリメントの利用が有効的です。
製造メーカーは独自の厳しい基準を設け、徹底した水銀、ダイオキシン、放射能等環境汚染物質対策を取っているメーカーもあります。
心配な方は、このような信頼できるメーカーのサプリを上手に活用してみるのも、食の安全を確保するための一つの方法といえます。
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