食事の量が減らせない?
生活習慣病予防に食べ過ぎは禁物と意識はしていても、美味しいものを食べる量はそう簡単に減らせませんよね。
そんなに暴飲暴食していないのに、なぜか自分は周りの人と比べると太っている...。そんな疑問の理由と解決法を早く知って、メタボリックシンドロームを回避しましょう。
肥満は基礎代謝力を上げることで予防、改善!
食事で摂取したエネルギーの殆どは、実は基礎代謝に使用されるのをご存知でしょうか?
人間は無意識に、又は不随意的に生命を維持する活動を体内が行っています。それが想像よりも結構、カロリーを消費するのです。血液を送ったり呼吸したり発汗したりといった行動だけでなく、物事を考えるだけでも脳のエネルギーを必要とします。
つまり、裏を返せばこの基礎代謝力を高めてしまえば、どうしても減らせない食事の余分なカロリーを消費することができるというわけです。
なかなか肥満解消ができないのは基礎代謝力の低下のせい
40代、50代は日頃に摂取するカロリーが少なくても、その少ない摂取量さえもなかなか消費しきれない体になってしまっているのをご存知でしょうか。
それなら基礎代謝力をすぐにでもあげたいですよね。基礎代謝力を上げる最もシンプルでとっかかりやすい方法は速足でウォーキングをすることです。それによって筋肉量を増やして基礎代謝力をアップすることができます。
速足ウォーキングは実に簡単です。体調に合わせて週4〜5日、1日に10分間を 3回くらい、通勤時や昼休みの時に速足でウォーキングをしてみて下さい。背筋はピンとまっすぐ伸ばして、両腕を大きく振れば自然と速足になります。
速足ウォーキングはテンポよく行うと5分程度で汗ばんでくるくらいの速さで歩きましょう。少ししんどいと感じる程度の速さですから、そんなに無理しなくていいです。
この速足ウォーキングはお腹まわりや太ももや腰まわり、お尻の筋肉に対して大きく負荷がかかります。
速足ウォーキングを半年ほど続ければ、太ももの筋肉量が2割程度増えるとされています。
我々は加齢や日頃の運動不足で筋肉の量はだんだん減っていき、一番大きい太ももの筋肉は20代と比べると40代、50代だと1〜2割くらい減少してしまいます。速足ウォーキングで、その太ももの筋肉を増強しましょう。
地道に筋肉量を増やしましょう
確かに太ももの筋肉量が2割程度増えたとしても、基礎代謝量は少ししか上がりません。しかし代謝が高いと仕事や運動でのカロリーの消費が無駄なく行える体になります。
それはすなわち間接的に基礎代謝量を増やしたことになるのです。また、両腕をしっかり振って正しい姿勢を維持することで、背筋や腹筋にまで負荷をかけられます。
筋肉への刺激というのは、 成長ホルモンなどのダイエットホルモンの分泌を活発にします。従って、速足ウォーキングによって背中や首まわり、わきの下に多く集まる脂肪細胞が活発化して、たくさんのエネルギーを消費します。
ですからたとえ筋肉の増量分が多くなくても、体はきちんとやせやすい体質に改善されるのです。
速足ウォーキングは時間がポイント
痩せるためのウォーキングは、歩いた距離や歩数ではなく、どれだけ歩いたかという時間が重要です。
速足ウォーキングのメカニズムからすれば、たとえ30分ずっと歩き続けた場合でも、10分間のウォーキングを3回分けたとしても、エネルギー消費量や体脂肪の減りは変わらないのです。
ですから少しずつでもいいですからウォーキングの時間を積み重ねていってください。
最後に
速足ウォーキングは人間の行動の一番シンプルで基本となる「歩く」という運動を強化したものです。
歩くという行動は老若男女問わず、経済的な負担もなく、一番やり続けられる運動です。それを少し速足にするだけで痩せられるのですから、ぜひ生活の一部に取り入れて下さい。