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そもそも麦って体にいいの?
麦と聞くと麦わら帽子とか大麦、小麦などが思い浮かびますね。その大麦は生活習慣病予防に大変効果があるのです。
メタボリックシンドロームが気になる人に必須なビタミンやミネラルなどもたっぷりです。白米に大麦を混ぜて炊いたものが麦飯で、40〜50代にとって懐かしいお菓子の麦こがしは玄穀を炒って粉状にしたものです。
大麦の種類
大麦はイネ科の食物で、大麦にはまず皮麦とはだか麦というのがあります。皮麦には麦茶に使われる六条大麦とビールや麦焼酎などのお酒に用いられる二条大麦があります。
二条大麦に含まれるセレンやポリフェノールなどといった栄養は体内の細胞を傷つける活性酸素を除去してくれます。生活習慣病やガンの予防に効果があります。
はだか麦はもち麦とその他様々な麦があり、麦とろや麦飯などのような食事に使われます。このもち麦には水溶性食物繊維のβグルカンという成分があり、余分な脂肪やコレステロール、胆汁酸を体外へ排出してくれます。メタボに苦しむ人には大変有り難い食品成分です。
大麦に含まれる食物繊維がとにかくすごい
大麦にはβ-グルカンという水溶性食物繊維が大変豊富です。このβ-グルカンには健康診断で気になるコレステロール値を下げたり、内臓脂肪を減らしたり、食後の血糖値が上がるのを抑制するという効能があります。
もち麦のβ-グルカンという成分は余分な脂肪やコレステロール、胆汁酸を体外へ出してくれます。メタボに悩む人には大変嬉しい食品成分です。
このβ‐グルカンは、大麦を大麦粉に加工してもその栄養素などが変わることはありません。また、この大麦β-グルカンは、最初に食べた食事のファーストミールだけでなく、次に食べる2番目の食事セカンドミールまで血糖値を安定させて良い影響を与えます。
このことからも、毎朝大麦を食べると、大麦β-グルカンの効能によって、朝食を食べた後や昼食を食べた後の血糖値が上昇するのを防ぐだけでなく、1日の糖質やその他の栄養素をコントロールすることができるのです。
コレステロール、高血圧対策
大麦のトコトリエノールという成分が、肝臓で血中コレステロール値を下げる働きをします。そして、血圧が上がることと体内のカリウムとナトリウムの量が、深く関連しているのをご存知でしょうか。
大麦にはカリウムがたっぷりあります。カリウムは血圧を下げる働きがあり、そして余分なナトリウムを回収して排出する食物繊維もたっぷりですから、血圧が上がらないようにするのに効果的です。高血圧に悩む方に是非とって欲しいものです。
高血糖対策
大麦にはGI値が白米に比べて低いです。そのおかげで血糖値の上昇は緩やかなので太りにくい食品です。
夏の熱中症予防にはなんと言っても麦茶
実は麦茶は熱中症を予防するだけではなく、血液サラサラ効果があるのをご存知でしょうか?
麦茶の香ばしさ、アルキルピラジン類で血液サラサラ
麦茶には血流をサラサラにする成分であるアルキルピラジン類というものが含まれています。アルキルピラジン類は麦茶の原料の大麦の種子を焙煎する時にできます。あの麦茶の香ばしさも実はこのアルキルピラジン類のためです。
アルキルピラジン類は、血小板凝縮抑制作用をします。つまり、血小板を固まりにくくすることで血管をつまらせる血栓ができるのを防ぐ効果があるのです。
麦茶の抗酸化作用、血圧降下作用
麦茶には強い酸化作用を持つPクマル酸という成分があります。聞き慣れないと思いますが実はブルーベリーなどに含まれることで有名なアントシアニンに存在する酸の一つです。
Pクマル酸は抗酸化作用があり、活性酸素を取り除いて、ガンや脳卒中、心筋梗塞などの予防をします。さらに血圧降下作用のあるGABAというアミノ酸の一種も含まれていて、このGABAには中性脂肪やコレステロール値を下げる効能があるので肥満が気になる方には嬉しい飲み物ですね。
麦茶はカフェインゼロ
麦茶は、コーヒーや緑茶などとは違って、カフェインが含まれていませんからいつ飲んでも睡眠を邪魔されることがありません。喉が乾いた時、食事の時など好きな時に飲めるのは重宝します。
最後に
大麦や麦茶は値段が高くないですし、スーパーやコンビニ、自動販売機でもどこでも購入できます。
夏は特に汗をかいて喉が乾いた時はジュースやサイダーもいいですが、思い切って健康のために麦茶を選択して下さい。そしていつもの白いご飯に大麦を混ぜてみませんか?健康に良い主食に変わりますよ!