アーモンドは植物性タンパク質が豊富で、必須アミノ酸やその他のアミノ酸が色々含まれています。アーモンドはビタミンEやミネラル、食物繊維などの栄養の他にも、悪玉コレステロールを下げる効能のあるオレイン酸が含まれていて、ナッツの中でも最も優秀なナッツです。
アメリカでの臨床実験によると、脂質異常症の人がアーモンドを1日に37g摂取すると、なんと悪玉コレステロールが最低でも3%は減少するという報告があります。
アーモンドの知らなかった栄養価
アーモンドには、コレステロールを低下させて、余分な脂肪を排出させたり、心臓病や脳卒中を予防するなどの効果があります。また、天然のビタミンEの抗酸化物質が体に害の活性酸素を除去します。さらに、マグネシウムや亜鉛などのミネラルも豊富なのです。
ミネラルのうち、マグネシウムには血圧を下げるカルシウム拮抗という働きがあるため、血管を拡張して血圧を下げてくれます。アーモンド、カシューナッツ、くるみなどのナッツ類にマグネシウムはその多く含まれます。
アーモンドはそのまま食べるのももちろん美味しいですし、栄養が豊富ですが、牛乳などのカルシウムの豊富なものといっしょに食べるとミネラルのバランスはもっとよくなります。
牛乳のカルシウムは、それだけでとるよりもアーモンドに豊富に含まれるマグネシウムと合わせてとるほうが体内で有効活用されます。
アーモンドミルクはコレステロールがゼロ!
健康に良いとされる低脂肪牛乳とアーモンドミルクを比べると、アーモンドミルクは牛乳よりも糖分、カロリー、炭水化物、緩和脂肪酸の量が少なく、肥満症の方に強い味方です。
そしてコレステロールがゼロ!アーモンドミルクはパックで売られていますが、ミキサーさえあれば自宅でも作れてしまうんです。
アーモンドミルク作り方
- 素焼きアーモンド(1カップ)
※一晩水につけておきます。生ではなく素焼きのアーモンドです。 - 水(3.5カップ)
- バニラエッセンス(小さじ1)
- シナモンパウダー(小さじ1)
- 塩(1つまみ)
一晩ずっと水に付けておいたアーモンドをさらにザルにとって、水で綺麗に洗います。表面がつるりとして光沢が出ます。
次にアーモンドと上記の材料をすべて一緒にミキサーにかけて、 取り出したら、雑味を無くすために10分程度さらしで自然に濾します。本当にそれだけで出来上がりです。
ガン予防になるオレイン酸
ナッツ類には脂肪が多く含まれます。脂肪というと要らないものに感じますが、その脂肪分のほとんどは 不飽和脂肪酸です。
アーモンドやヘーゼルナッツなどの脂肪分は、一価不飽和脂肪酸の代表であるオレイン酸というものです。このオレイン酸を摂取することは生活習慣病予防に大変役立ちます。
例えばオレイン酸は、体内の健康環境を整える働きがあります。簡単には酸化しないので、有害な過酸化脂質というものができにくく、体に害を及ぼしにくいのもポイントです。オレイン酸が体内の胃液の分泌を調整して、結腸がんなどを予防してくれるのです。
アーモンドチョコの盲点
アーモンドはよくチョコレートがコーティングされている状態で商品として販売されていますが、アーモンドがメタボ予防に良いからと言って食べ過ぎると、チョコレートの脂肪分、塩分、糖分も大量にとることになりますので食べ過ぎないように注意が必要です。
最後に
アーモンドは栄養豊富で肥満予防、ガン予防にとても効果的な食材です。しかし食べ過ぎると逆効果になりますので、もしおやつならば一日ひとつまみ程度と数を決めておきましょう。
また、アーモンドミルクに興味を持たれたらぜひご自宅で作ってみてください。材料は簡単に手に入りますし、本当に簡単です!