皆さんはプラークという言葉を聞いたことがありますでしょうか?
よく、歯磨き粉などのCMでで「プラークコントロール」などと耳にします。歯垢のことを指し、なんとなく固いかけらとかゴミのようなものかとお感じかもしれません。これは歯周での細菌と代謝物の塊のようなものです。
ちょっと難しい過程ですが、血管の健康と動脈硬化を考える上でもプラークというものがあり、これが動脈硬化を引き起こすのです。
血栓は循環障害という一種の炎症です。発熱や疼痛を伴わないため、自覚症状が現れにくいのが特徴です。この慢性炎症の静かなる進行がまさしくメタボリックシンドロームの厄介なところなのです。
悪玉コレステロールによってプラークが発生
悪玉コレステロールは、増えすぎると、血管壁に入り込んでしまう性質があります。悪玉コレステロールは血管壁の中で酸化LDLというものになり、マクロファージという細胞に取り込まれてしまいます。そのプラークの中にいるマクロファージが放出する物質、タンパク質分解酵素MMPなどの作用で、血管にこぶのようなものができます。
動脈は内側から内膜、中膜、外膜というようにできていてて、内膜は内皮細胞という細胞によってコーティングされているのですが、プラークを包んでいる膜が破られると中につまっていた脂肪や泡沫細胞の塊が、血の塊である血栓となって血液中に放出されてしまいます。血栓によって血管の閉塞が起こると心筋梗塞などを誘発してしまいます。梗塞は酸素不足を起こしてその部分の壊死を招いてしまうのです。
以前は血管がほとんど完全につまってしまう大きさまでプラークが大きくなって初めて、心筋梗塞などの発作が起こると考えられていましたが、実際に心筋梗塞を起こした症例からは、血管の内径がまだ半分もつまっていないのに発症している事例があるのです。
プラークの破裂を事前に防ごう!
現代医療ではプラークの破裂を防ぐことが、動脈硬化の治療の一つのポイントになっています。プラークが破裂するかどうかは突然死などのリスクに大きく影響されることが分かってきたからです。
プラークが破れることで動脈の一部の血流が止まって、そこから先の細胞が死んでしまわぬようにプラークを作らないようにするには、内膜の内皮細胞の劣化を防げばよいのです。
食事療法
食事で血栓を溶かす働きがある成分は、現代ではナットウキナーゼだけだと判明しています。青魚に含まれるDHAやEPAにも血の塊を作りにくくするオレイン酸がたっぷり含まれています。
また、血栓予防に良い漢方として代表的なものに桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)というのがあります。これは血の巡りをよくする生薬で、血液循環を促進することで血栓予防だけでなく肩こりや打ち身にも効果があります。
そして水を1日2リットル以上飲むようにしましょう。何といっても人間の体の一番の構成物質は水ですから、これが足りないことには血流がサラサラにはなりません。
年齢を重ねるにつれてだんだんトイレが近くなり、トイレに行くのが億劫なのであまり水分を取らなくなる傾向がありますが、血液の流れを良くする一番欠くことのできないものですのできちんと飲みましょう。
運動
血管の内膜の内皮細胞にとって、血液が負担なく圧の高すぎない状態で流れていれば良いのです。有酸素運動は筋肉の代謝が良くなって、毛細血管が増えます。それによって血液の流れを円滑にすることができるのです。
また、筋肉を鍛えて使うことにより筋肉が血液を送り出すポンプの作用をします。筋肉量が増えると基礎代謝がアップし、血の巡りもよくなりますから積極的に体を動かしましょう。
最後に
血液の流れをサラサラにする方法に食事療法と運動療法があります。プラークのできる仕組みを想像するだけで、何かをすぐに始めたくなる気持ちになりませんか?全部初めてもいいですし、どれか一つからでもいいですから、健康な血管づくりに勤しみましょう!
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