みなさんは、毎年、インフルエンザによってどれくらいの人がお亡くなりになっているかご存知でしょうか?厚生労働省によれば、実に、毎年、1万人以上の人がインフルエンザによって亡くなられていると言われています。
参考厚生労働省:新型インフルエンザに関するQ&A
このようにおそろしいインフルエンザですが、最新の研究によって、その予防・改善にDHAが効果的であることがわかってきました。というわけで、今回はこのDHAがインフルエンザを予防・改善する働についてお話してみたいと思います。
では、さっそくインフルエンザの基礎知識からみていくことにしましょう。
インフルエンザの基礎知識
わが国では、毎年、ほぼ10人に1人、約1000万人もの人がインフルエンザにかかり、そして、約1万人もの人が亡くなられると言われています。
このように、実に、おそろしいインフルエンザですが、わが国で流行するのは主にA・B・C型の3つのタイプで、特にA型とB型が流行の中心をなします。
また、インフルエンザは、”高温・多湿”を嫌い、”低温・乾燥”を好みます。それゆえ、インフルエンザは、毎年、ほぼ11~12月に流行が始まり、1~3月にピークをむかえます。
このように、毎年、多くの人が、感染し、亡くなられるおそろしいインフルエンザですが、では、私達はどうすればこれを予防することができるのでしょうか?続いて、インフルエンザの基本的な予防法についてみていくことにしましょう。
インフルエンザの基本的な予防法
インフルエンザの基本的な予防法は次のようになります。
- 外出時にはマスクをする
- 人混み・繁華街を避ける
- 室内では加湿器を利用し、適度の湿度を保つ
- 十分な休養とバランスのとれた食事を心がける
- うがい・手洗いを心がける
また、自分が感染した場合には、他人にうつさないように、きちんとマスクをしましょう。これを咳エチケットと言います。
このように、インフルエンザを予防するには日頃の心がけが大切になってきますが、DHAにもインフルエンザを予防する働きがあることが最新の研究からわかってきました。では、続いて、そのDHAがインフルエンザを予防・改善する働きに関する最新の研究をみてみましょう。
インフルエンザを予防・改善するDHAの働きに関する最新の研究
2014年に大阪大学と秋田大学が共同でおこなったマウスを使った実験によって次のようなことが明らかになりました。
DHA代謝物(PD1)の効果
インフルエンザ感染前と、感染直後に、DHA代謝物(以下PD1=DHAを摂ると私達の体内でつくられる物質の一種)を与えたマウスの14日後の生存率が100%だったのに対して、DHA代謝物を与えなかったマウスの生存率は10日後ですでに40%を下回ったところから、PD1がインフルエンザに対して予防的に働くことが分かったのです。
また、インフルエンザに感染させた後、抗インフルエンザ薬を与えなかったマウスの11日後の生存率は0%でしたが、2日後に抗インフルエンザ薬を与えたマウスの20日後の生存率は40%、さらに、抗インフルエンザ薬に加えて、PD1を2・3・4日後に与えた場合には、その20日後の生存率は、100%まで改善したところから、PD1はインフルエンザの治療にも有効であることが研究で分かってきました。
このようにDHAから私達の体内でつくられるPD1には、インフルエンザを予防・改善する働きがあり、さらに実験の結果、次のことが明らかになりました。
インフルエンザウイルスは、私達の細胞の中で増殖しますが、PD1はこの私達の細胞内でのインフルエンザウイルスの増殖を抑制する働きがある
以上をまとめると、DHAには、インフルエンザウイルスの増殖を抑え、インフルエンザを予防・改善する働があることが実験の結果、明らかになりました。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はDHAのインフルエンザを予防・改善する働についてみてきました。
みなさんも、前述した基本的なインフルエンザの予防法を実践しつつ、それに加えて、ざらにDHAを積極的に摂られてみてはいかがでしょうか?
もし、なかなか時間等が取れず、食事等からDHAを摂りにくいような場合には、DHAは、サプリから摂っても、食事から摂った場合と、同等の効力がありますので、サプリの活用もおススメです。
転ばぬ先の杖、是非、食事やサプリを上手に活用なさって、今年の冬も元気に乗り切っていただければと思います。