仕事や家事でストレスが最もたまりやすいのが40代、50代。人生の半分が過ぎて体にサビが出てきます。でも人生の後半もまだまだ元気でいなくてはなりません。
一日中パソコンに向かっていて、通勤くらいしか歩かないのでは運動不足です。酒が増えたり、過食になったり、イライラしたり、落ち込んだり、疲れやすくなったりなど、今までにない経験をします。
ストレスとは
ストレスと言うと、すごく嫌なイメージがしてしまいますが、ストレスは必ずしも嫌なことばかりを指すわけではありません。ストレスは交感神経の緊張を高めるものなので、緊張するということは体にストレス症状を起こすのです。
興奮して眠れない、食欲が減退する、もしくは増すなどのストレス症状が出た場合はまずは体や脳をリラックスさせて気分を変える意識して下さい。
ストレスとセロトニン
ストレスはダイエットにも悪影響を与えてしまいます。ストレスが多いと甘いものを食べたくなるという衝動はありますよね。甘い物を食べると脳内でセロトニンが分泌され、一時的にはその時は落ち着きます。
ストレスを感じると甘いものを食べてセロトニンの分泌を促そうとします。しかし、そういうセロトニンの分泌はほんの一時的なものなので、またまた甘いものが食べたくなり、ダイエットをしても何度も挫折を繰り返し、リバウンドすることになってしまいます。糖質を多く取ることで糖尿病の危険性も上がります。
甘いもの以外でセロトニンを増やすには
甘いものはNGです。セロトニンの原料は食物から補給しますが、甘いもの以外にも摂取できる食べ物はいろいろあります。赤身の魚、大豆、牛乳、チーズなどです。
ダイエット中に大切なたんぱく質を含む食品が多いので、これらは食事に積極的に取り入れましょう。
朝日をきちんと浴びることでもセロトニンを増やせます。ハーブでセントジョーンズワートというのもあります。また、運動でもセロトニンは分泌されます。特に辛くない程度のウォーキングなど長い時間できる運動がおすすめです。
セロトニン分泌を増やす有酸素運動
セロトニンは、気分を安定的にする、睡眠を誘う、憂鬱になりがちな気分を変えるなどの重要な作用を持つ神経伝達物質です。
しかし仕事や人間関係などでストレスがかかるとセロトニンは不足しやすくなります。ストレスがいつもあるような慢性化すると不眠症やうつ病などになるのは、このセロトニン不足が大きくかかわっています。
セロトニンの分泌を促すにはウォーキングなどの有酸素運動のほか、家事などの単純作業も有効です。
運動は、有酸素運動と無酸素運動の二種類
運動は有酸素運動と無酸素運動の二つに分けられます。有酸素運動とは、酸素をからだに取り入れながら長い時間続けて行う運動のことです。例えばジョギング、ウォーキング、水泳、サイクリングなどです。
一方、無酸素運動は、場合によっては息を一瞬止めて短時間に大きな力を一気に出す運動で、こちらは重量挙げだとか短距離走、ウエイトトレーニングなどがそうです。いっきに血圧があがりますから、急激な、顔を赤らめるような無酸素運動はお勧めできません。
ゆったりとした呼吸で、ゆっくり長く続けるのが有酸素運動の基本です。これら二つの運動を比べた場合、有酸素運動が体内の脂質を主なエネルギー源とするのと比べ、無酸素運動のそれは糖質が主体です。つまり高中性脂肪値の改善には、脂質の燃焼に関係する有酸素運動が効果的なのです。
有酸素運動が脂肪燃焼に効果的
運動療法の手段として有酸素運動を行う際の基本は、リズミカルな呼吸で、ゆっくり長く、できれば一日1回10分以上×2~3回は続けることです。それにより効果的に体内の脂肪を燃焼させられます。
逆に、強すぎる運動は炭水化物がエネルギーとして使われる上に、血圧上昇などの原因にもなるので禁物です。これまでに重いバーベル運動ばかりしていた方は、脂肪を落とす効果をそれほど得られていません。今日から正しい有酸素運動を行うようにしましょう。
最後に
ストレス世代の40代、50代は脳ではストレスと上手に付き合うことで体では肥満を予防するという努力が必要です。有酸素運動を嫌にならない程度に続けて人生の後半のためにも頑張りましょう!