みなさんは健康診断等で中性脂肪の値が気になった事はおありでしょうか?中性脂肪の値が高いと、さまざまな生活習慣病のリスクを高めてしまうことがわかっています。
そこで、今回は、健康診断等で中性脂肪の値が気になり始めた方のために、中性脂肪の値を効果的に下げてくれる食べ物・飲み物をいくつかご紹介したいと思います。
いずれも、私達にとって、身近な食べ物・飲み物ばかりですので、積極的に食生活に取り入れていただければと思います。では、さっそくご紹介していくことにしましょう。
緑茶
まず、最初にご紹介したいのは緑茶です。私達、日本人にとって馴染み深い緑茶ですが、実は、この緑茶には中性脂肪を下げてくれる素晴らしい働きがあります。
その秘密は緑茶に含まれている苦味成分”茶カテキン”にあります。この茶カテキンは次のような働きで中性脂肪を減らしてくれます。
- 小腸からの中性脂肪の吸収を抑える
- 中性脂肪の燃焼を促進する
このように茶カテキンには中性脂肪を下げてくれる素晴らしい働きがあることがわかっています。中性脂肪の値が気になる方は、是非、積極的に取り入れられてみてはいかがでしょうか?
味噌
味噌も私達、日本人にとって馴染み深い食べ物です。しかし、実は、この味噌にも中性脂肪を下げてくれる素晴らしい働きがあります。
それは味噌に含まれている大豆サポニンの働きによります。大豆サポニンは次のような働きで中性脂肪を減らしてくれます。
- 小腸での中性脂肪の吸収を抑える
- 血液中の中性脂肪を洗い流す
以上のような働きで、中性脂肪を下げてくれる大豆サポニンですが、味噌には、発酵によって、吸収されやすい形になって、この大豆サポニンが豊富に含まれています。
中性脂肪対策に、朝、一杯の味噌汁はいかがでしょうか?
わかめ・昆布
わかめ・昆布にも効果的に中性脂肪を下げてくれる働きがあることがわかっています。
これはわかめ・昆布のヌルヌル成分フコイダン(水溶性食物性の一種)の働きによるものです。フコイダンは次のような働きで中性脂肪を下げてくれます。
- 中性脂肪を吸着して、そのまま便として体外に排出させることによって、中性脂肪の吸収を抑える
- 腸内細菌のえさになって、肝臓での中性脂肪の合成を抑制するコハク酸・リンゴ酸等を生成する腸内細菌を増やす
というわけで、朝、一杯の味噌汁の具に、わかめと豆腐を入れれば、素晴らしい中性脂肪対策の一品となるというわけです。
青魚
サバ・サンマ・イワシ・マグロ等は私達の日常の食卓でおなじみの魚達ですが、これらの青魚には効果的に中性脂肪を減らしてくれる働きがあることがわかっています。
それは青魚に豊富に含まれているDHA・EPAの働きによるものです。DHA・EPAは次のような働きで中性脂肪を減らしてくれます。
- リポ蛋白リパーゼ(脂肪分解酵素)を活性化することによって、中性脂肪の燃焼を促進し、中性脂肪を減らす
- 肝臓における中性脂肪の合成を阻害することによって、中性脂肪を減らす
- 小腸における中性脂肪の吸収を抑制することによって、中性脂肪を減らす
このように、青魚には効果的に中性脂肪を下げてくれる働きがあります。焼き魚・煮魚・刺身等みなさんの日々の食卓に積極的に取り入れてみられてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は中性脂肪を効果的に下げてくれる食べ物・飲み物についてお話してきました。
しかし、今回、ご紹介してきたそれぞれの食べ物・飲み物に含まれている機能性成分については、その効果の高さから、そのほとんどがすでにサプリになっています。
そして、これらの機能性成分は、サプリからとっても、食事から摂っても、その効果はほとんど変わりありませんので、ご紹介した機能性成分を、もし食事から摂ることが難しいような場合には、サプリの活用もおススメです。
健康診断等で中性脂肪が気になり始めたような方は、是非、これらの食品を日々の食生活に積極的に取り入れてみられるなり、それが難しいような場合には、サプリを活用なさってみてはいかがでしょうか?