湯ぶねの中で手足を動かすだけ温泉の効果は、運動療法としての効果。
風呂であたたまると血行がよくなり、新陳代謝が活発になってエネルギーが消費され、減量につながります。
湯ぶねにつかりながらの運動が効果的
お湯の温は、38〜40度がおすすめです。熱い温度は入浴中の事故につながりますので、熱い風呂好きな方はこれを機に見直してください。
湯ぶねにつかりながらゆったりと運動しましょう。運動といっても、湯ぶねの中で手足をゆっくり動かしたり静かに体をひねったりする程度で十分です。水中では水の抵抗があるので、ちょっとした運動でも効果が上がるのです。
各ご家庭によって浴槽の大きさや深さは様々ですので、無理のない範囲で動かしましょう。
内臓脂肪に効果的!
体の中でも内臓は、本来はやわらかなものですが血行が悪くなると、本来の機能が低下します。
しかも、内臓は直接見ることもできませんし、手で触れることもできるわけでもありませんので、知らず知らずのうちにドロドロの血液が蓄積され、各臓器そのものの機能まで低下させてしまいます。
内臓は、水の中に浮いているようなもので、体が動けば内臓もいっしょに動きます。
そのため、ゆったりと体を伸ばしたり、ひねったり、揺らしたりして内臓を動かせばその刺激によって血流を活発にし、内臓を柔軟にすることが可能です。
血流が盛んになり、細胞も活発に動くようになれば、臓器そのものの機能も回復します。
たまった脂肪を燃焼させる
更には内臓に溜まった脂肪を燃焼させることができます。柔軟な、本来の内臓の状態をとり戻すことで、それぞれの臓器に備わった能力が最大限に発揮され、脂肪燃焼もできるようになります。
ただし注意して頂きたいのですが、ずっと入浴して運動をすると、のぼせてしまいますので湯ぶねから出て休憩し、再び入浴して運動するのを繰り返します。こうして、体のエネルギー消費を増やすのです。
もうひとつのポイントは、お風呂から上がったら毛布やタオルにくるまって保温することです。こうすると、体にこもった熱を出そうとしてエネルギーが多く消費されます。
時間帯は、寝る1時間ほど前がベスト。体が芯まであたたまると末梢の血管が開き、副交感神経が優位になるので、眠りやすくなります。お風呂に入る前に水分補給も欠かさないようにしましょう。
風呂上りにストレッチ!
風呂上りは体温が上がっていますから、筋肉が伸ばしやすいです。
普段よりびっくりするくらい体がやわらかいです。その時にストレッチをして、加齢とともに硬くなった筋肉を伸ばしましょう。
筋肉の奥の方の収縮した血管を伸ばすことで、血液の循環が改善し、代謝がアップしてカロリーも消費できます。
運動不足で太りぎみの人はたいてい代謝が悪いものです。太りやすい人は脂肪太りのケースが多く見られます。
余分な脂肪がついていて体脂肪率が高い場合、内臓脂肪が多いメタボリックシンドロームの原因となりますので代謝をアップさせるというのはメタボ予防の大事なポイントなのです。
そして関節周りを静かにゆったりとほぐしましょう。痛くなる直前までスチレッチして、関節がやわらかくなれば、運動する時の怪我の予防にもなります。
最後に
人は標準体重でも筋肉量が少なく、体脂肪が高い場合があります。
でもそれは普段の入浴と運動でカロリーを消費することができます。言うまでもなく、脂肪太りの人は食事を減らすだけのダイエットではなく、体を動かして新陳代謝を円滑にし、エネルギーを消費することが重要です。
入浴は必ずするものですから、その時に体調と相談して入浴運動をとりいれましょう。入浴前にきちんと水分をとって、無理のないようにすることを心掛けて下さい。