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頑張っているはずなのにやせない?
「食事に気を付けて運動してるはずなのに痩せない」という方はいらっしゃいませんか?「そういう体質なんだ。遺伝子か何かのせい?」と、結果がでないと他の理由のせいにしてしまいがちです。
でも体重減少がうまくいかない方には共通するいくつかのパターンがあります。お心当たりのある方は要注意です。
1.総カロリーを考えていない
「やせる」「太る」は、要するにカロリーのインとアウトの関係です。当たり前のことですが、それを計算しないと絶対にやせません。
家計が赤字になったときは支出を減らすか収入を増やすかのどちらかしかありません。要は合計で、いくら稼いでいくら使ったかの問題です。
ダイエットもそれと同じで、トータルでの出と入りを考えないで、ただ「やせる」といわれる方法などを片っ端から試してみても、無理なことです。
特に「○○ダイエット」にすぐに走る人にこの傾向があるのですが、○○がやせるといわれていろいろなものにお金をかけてみるとか、やせると聞いたお茶を飲んでみるなどしても、1日の合計で摂取カロリーのほうが消費カロリーより多ければやせることはできません。
いくつかの家計節約法を取り入れてみても、根本的に収入と支出のバランスがマイナスであれば家計の赤字は回復しないのと同じです。
細かいダイエットの工夫をすることは大切なのですが、それをしながらトータルでのバランスをとることが必要です。
2.食べ物を常に身の回りに置いてしまう
常にお菓子などを家に置いて、だらだらと食べる習慣がある人がいます。
スーパやコンビニに行けば数百円でいくらでもおいしいものが買えますが、そのようなお菓子を毎日つまんでいては、カロリーは絶対にオーバーします。そういうものを家に常に置いておくことはやめましょう。
100円も出せば500キロカロリーもありそうなものが簡単に手に入る世の中になってしまったことも、肥満が増えた原因かもしれません。
食べ物を自分の手でつくらなければならなかった時代には、このようなことはなかったのです。
3.イライラ、ストレスなどのメンタルの問題
ストレスでドカ食いをする人がいます。気持ち悪くなるまで食べてしまったり、そのあと体重計にのって更に気持ちが落ち込み、さらにイライラが募ってしまったりという悪循環にはまっている方がとても多いようです。
このような食の異常である摂食障害は、昔は過食症といわれた疾患に近いもので長年苦しんでいる人もたくさんいます。
ストレスの原因はいろいろなので、解決法は一概にいえませんが、ストレスをうまく対処して負のスパイラルから脱出する努力をしないといけません。
ストレスに過剰に反応してしまうと糖尿病や精神疾患になりやすくなったり、望まないドカ食いをしてしまったり、消化不良を起こす原因になります。
仕事や家庭でストレスを感じると突発的な衝動が起きることがあります。突然大きな声をあげたり、モノに当たったり、そして過食もそうなのです。セロトニンにはそのような突発的な依存を抑える効果があります。
ダイエットをしているときに食べないダイエットをやってしまうと。セロトニン不足になり、食欲が止まらなくなって、かえってストレス太りを起こしてしまうものなのです。
ストレスを感じた時にこそセロトニンが分泌するように
特に運動をすると気持ちが変わって前向きになります。やせるために運動するのではなく軽く動いてみることでセロトニンが分泌され、驚くほど気分が変わるのでぜひ試してみてください 。
摂食障害の方は潜在的にとても多く、幼少期などの根深いところに原因がある人もいます。過食をしてしまうことに対して過度に否定的にならず、時間をかけて少しずつ気持ちを上向きに切り替えていくように考えてみてください。
セロトニンは朝きちんと太陽の光を浴びることで増えます。セロトニンを増やす食材には必須アミノ酸であるトリプトファンとビタミンB6をとると良いとされています。
おすすめなのは鰹節です。トリプトファンの量が様々な食材と比べて格段に多く含まれているからです。
最後に
ダイエットは自分の意志だと言われます。病院にダイエット外来はありませんが、摂食障害やメタボと診断されて初めて食事制限を始めるのではなく、前向きに痩せることに向かい合って下さい。
ダイエットがストレスにならないように心掛けるようにしましょう。