食事を見直しましょう
朝忙しくて朝食をとらず、仕事や家事に追われて昼食も適当、夜遅く帰宅してたっぷりドカッと夕食をとってしまう。そのような食生活にお心当たりはありませんか?
忙しい現代人に多い、典型的な食生活のパターンです。
様々な理由で朝食をゆっくり食べている時間がない、夜が遅いために朝はまったく食欲がわかないということはありませんか?
朝食を欠食し、夕食にまとめ食いをすると、摂取するエネルギーと消費するエネルギーのバランスが合わなくなり、余った分が脂肪などとして体内に蓄積され、肥満を招くことになります。
このような食べ方はどんどん体に脂肪をため込んで生活習慣病を引き起こす要因となります。
脂肪は夜つくられる
人間の体は夜間に脂肪をつくる働きがあります。つまり最も脂肪のできやすい時間帯に、わざわざ太る原因となる原料を供給していることになるのです。
特に、夕食が9時以降になると寝るまでにエネルギーが消費しきれず、余った分は脂肪として体内に貯蓄されてしまいます。食事をとる時間を早められないのであれば、せめて夕食の量を今より減らす努力が必要です。
不規則な生活の影響などで自律神経ホルモンが乱れると、交感神経の動きが低下し、脂肪分解燃焼が起こりにくくなり太ってしまいます。空腹で帰宅したときなど、ついたくさん食べたくなりますから、偏った食生活を見直しましょう。
食事の回数を増やしましょう
食事をすると、噛むという動作による筋肉運動や胃腸の運動、呼吸した成分の肝臓での合成など、さまざまな発熱反応が活発に起こります。これに必要とされるエネルギーは、1日の消費エネルギーのなんと約10 %を占めるといわれます。
特に高タンパク食だと、エネルギーの消費量が増えます。
例えば夕方におにぎりをひとつ口にするだけでこのような発熱反応は起こります。しかも血糖値が上がって空腹感もやわらぎ、夕食をまとめてたくさん食べることが防げるのです。もちろん血糖値が気になる方はこの時に食べ過ぎないように注意してください。
1日にとれる食事の回数は人によりますが、空腹の時間を長過ぎないように、そして1回あたりの食事の量を減らす工夫で余計な脂肪が付くことを防げます。
痩せたかったらよく眠る
睡眠時間が1日6時間以下になると、代謝が悪くなり、脂肪のつきやすい体になってしまいます。休日にまとめて寝だめするのも体にとっては意味がなく、毎日きちんと規則正しく睡眠をとることが大切です。
熟睡できない方によくあるのが睡眠中にいびきをかき、一定時間呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」。
太っている方はこれである可能性が十分に有りますので、寝ているはずなのに熟睡できないという方は医療機関で相談しましょう。
睡眠はダイエットはもちろん健康面を考えても不足していると良くありません。若い頃と比べると加齢とともに簡単に熟睡することができなくなりますので、少しでも寝られる時は睡眠をとっておきましょう。
最後に
肥満が高血圧や動脈硬化などの生活習慣病の大きな原因になることは言うまでもなく、欠食やまとめ食いは、分食した場合よりも血中のコレステロールや中性脂肪の増え方が多くなってしまいます。
ですから欠食やまとめ食いを避けるには朝、自然に食欲がわいてくるように生活を改善することが大事です。自分の生活ペースをとり戻し、朝食をきちんととるようになってくると自然に夕食のまとめ食いも減ってきます。
そしてきちんと噛むことで早食いを避け、腹八分目を心掛けて下さい。
1日3回の食事ができない方は糖質や脂質の多過ぎないものを途中でとることで、夜のドカ食いを無くしましょう。