青魚に豊富に含まれている油成分DHAが健康によいことはもう常識ですよね。できるだけ積極的に食事に取り入れていきたいものです。
では、具体的にDHAはどのような食品に豊富に含まれていて、どのように調理すれば効率的に摂取することができるのでしょうか?
そして、また、DHAは缶詰からでも効率的に摂取することができるのでしょうか?今回は、そんなみなさんの様々な疑問にお答えしていきたいと思います。
では、さっそくDHAはどのような食品に豊富に含まれているのかからみていくことにしましょう。
目次
DHAはこんな食品に豊富に含まれています
DHAは次のような食品に豊富に含まれています。
以下の表では食べることが可能である可食部100g当りに含まれるDHAの含有量を明記しました。特に青魚にDHAは多く含まれているので、健康維持のために今後の食生活の参考にすると良いでしょう。
DHAが豊富に含まれている食品10選
食品名 | 含有量(可食部100g当り) |
クロマグロ(脂身・生) | 3200mg |
ブリ(生) | 1700mg |
サンマ(生) | 1600mg |
ハマチ(養殖・生) | 910mg |
マイワシ(生) | 870mg |
カツオ(秋獲り、生) | 970mg |
真鯛(養殖・生) | 780mg |
マアジ(生) | 570mg |
ニシン(生) | 770mg |
あんこう(肝・生) | 3600mg |
出典 文部科学省「日本食品標準成分表2015年度版脂肪酸成分表」より
では、これらの食品をどのように調理すれば効率的にDHAを摂取することができるのでしょうか?
続けて、DHAを効率的に摂るための調理法についてみていきましょう。
DHAを効率的に摂取するための調理法
まず、DHAは熱に弱く、調理するとすぐに流れ出してしまいます。そこで、DHAを効率的に摂取するためには次のような調理法がおススメです。
生で食べる
例えば、刺身・寿司等はDHAを効率的に摂れるすぐれた調理法であると言えます。
煮汁まで食べる
例えば、魚の煮つけの煮汁は、お湯で薄めると美味しく飲めますし、煮凝りにするのもいいでしょう。そうすることによって、煮汁に溶け出したDHAまで、もれなく摂取することができます。
ただ、魚の煮つけの煮汁には大量の塩分が含まれていますので、塩分の摂りすぎには、十分、注意してください。
揚げるときには衣をつけて揚げる
そうすることによって、衣が流れ出したDHAを吸ってくれますので、効率的にDHAを摂ることができます。
さて、ここまで読んでこられた方の中には次のように思われている方も多いのではないでしょうか?「じゃ、缶詰は?簡単便利な缶詰でDHAは効率的に摂れないの?」では、続いてその疑問にお答えしましょう。
簡単便利な缶詰でも、十分、効率的にDHAを摂ることができます!
簡単便利な缶詰でも、十分、効率的にDHAを摂ることができます。
前述したようにDHAは酷く酸化しやすいのですが、缶詰は調理された後、すぐに真空密閉されるので、この酸化がおこりにくく、調理された時点のDHAがほぼそのまま残っているのです。
そして、缶詰でDHAを摂るときのポイントは、やはり煮汁まで残さずに、食することです。ただし、缶詰は味付けが濃いので、塩分には十分に注意してください。では、具体的に缶詰1缶当たりにどれくらいのDHAが含まれているのかみてみましょう。
DHAが豊富に含まれている缶詰10選
缶詰種類 | 含有量(煮汁を含めた100g当り) |
さばの水煮 | 1300mg |
さばの味噌煮 | 1500mg |
さばの味付き | 1500mg |
いわしの水煮 | 1200mg |
いわしのかば焼き | 1400mg |
いわしのトマト煮 | 1100mg |
いわしの味付き | 1100mg |
いわしの油漬け | 810mg |
さんまのかば焼き | 1200mg |
さんまの味付き | 1700mg |
出典 文部科学省「日本食品標準成分表2015年度版脂肪酸成分表」より
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はDHAが豊富に含まれている食品とそれを効率的に摂るための調理法について詳しくお話してきました。
特に、缶詰は簡単便利で、しかもDHAの含有量が多いので、DHAを効率的に摂取するためにはおススメなのですが、ただ、難点は毎日こればっかり食べていると飽きてしまうことです。
また、味付けが濃く、塩分を摂りすぎてしまうことに注意が必要です。そこで、缶詰はこれらの点に気をつけて、上手に毎日の食生活に取り入れていただければと思います。
DHAには素晴らしい健康効果がありますので、みなさんも、以上の話を参考にされながら、是非、上手に日々の食生活の中にDHAを取り入れていただければと思います。